遙かな過去から現在に至るまでのワタクシメの恥ずかしいかもしれない産物を(ある程度)赤裸々に公開してしまおう!と。
「夢」07
 まーツッコミどころ満載ですが・・・。




 この「夢」シリーズはホントは一つの作品なのですが、あまりにも長いのでブツ切りにしました。

 まぁ、自分自身も、全部通して読むには長いな、とw

 ブツ切りの方が読みやすいでしょ?






 (;@_@)エ、ヨンデナイッテ?





[原文]



 「夢」



 「全隊突撃!」
 私は手ぶりで、部下達にそう命令していた。
 銀行を襲った犯人の一人が民家に立て籠り、住人一人を人質にしていた。
 犯人は前科8犯、殺人、傷害、殺人未遂、誘拐、詐欺、などの常習犯だった。
 気に食わない者は赤ん坊だろうと女だろうと容赦なく殺すという質の悪い男だった。
 しかし人質は一人のため、犯人は自分の身を守るためにその人質を殺すわけにはいかなかった。
 私の部下達はそれぞれ、狙撃チーム、突撃チーム、ネゴ(交渉)チーム、と分かれて4時間以上も前から待機し続けていた。
 そんな中でネゴチームは、何とか突破口を開こうと犯人と気が滅入るような交渉を続けていた。
 人質救出が最優先だった。
 「お前の要求した物は用意できた。今からそちらへ持って行く。」
 しかしすぐには何の返事もなかった。
 私は部下に、犯人の要求した食料その他を持たせて待機させた。
 しばらくすると2階の窓からさっきと同じように人質が顔を出して、犯人の要求を伝えてきた。
 「持って、持って、く、来るのは、は、はだか、裸の妊婦が、一人で持って来て、持って来て下さい!きゃあぁー!」
 人質の女性はおそらく後ろから包丁か何かで脅されているに違いなかった。顔には何回か殴られた跡があった。
 私は犯人の要求を聞いてすぐ、拡声器のスイッチを入れてこう言った。
 「それはできない。我々の中に妊婦はいないし、いたとしてもそんな事はさせられない。変わりに私が裸で行ってもいい。そうでなければお前の要求した物を届けることはできない。」
 すると2階の見えない所から犯人の声が聞こえた。
 「バカヤロー、てめぇのヌードなんぞ見たくもねぇ!美人の妊婦をよこしな。そうでないとこの女から先に犯っちまうぜ。」
 しかしどう考えても、考えるまでもなく、妊婦を裸で犯人の前まで連れて行けるわけがなかった。
 「駄目だ。そういう目的のためならなおさら女性を、それも妊婦をそちらへ行かせるわけにはいかない。食料がいるのだろう。それなら誰が持って行ってもよかろう。」
 しばらく沈黙した。
 そして人質の女性が窓から見えなくなった。その途端、
 「いやっ、いやあーっ、やめてぇ、おねがい、いやぁーっ!」
 どうやら犯人が人質の女性を犯しているらしかった。
 我々への当て付けだ。
 私にはどうしようもなかったが、その間に部下を数名、家の裏側と玄関へ近付けさせることができた。とりあえず犯人にはやめるように拡声器を使って呼びかけていたが、人質の女性が犯されるのは仕方のない事だった。
 女性の叫び声がなかなか止まないようなので、静かに侵入するように、裏と表の4名の突撃チームに合図した。
 直ぐに大きな音と誰かの叫び声、そして拳銃の発射音が4発響いた。
 どうやら犯人は抜け目のない男らしかった。
 しばらくして、2階の窓に人質の女性が顔を出した。
 しかし話したのは犯人だった。
 「いいみやげをありがとうよ。これでさらに逃げやすくなったぜ、バカ隊長さんよぉ!」
 犯人は人質の女性にひと芝居打たせたらしかった。
 きっと部下は4人とも殺されたのだろう。そして4人分の拳銃と弾薬を奪われた。
 「いいみやげ」とはその事なのだろう。
 この男はいつの間にか、どこかでかなりの訓練を積んだに違いなかった。
 私はこれ以上部下達を殺させるわけにはいかなかった。例え人質の女性が殺されようとも、犯人を捕えるか殺すしかなかった。
 私は突撃チームの残りのメンバーを、また家の裏と表に行かせて待機させた。その間も私は犯人に話し続けた。部下の行動を悟られないためと、犯人がなるべく2階に居るようにするためだ。
 私は突撃のチャンスをうかがい続けた。
 近所の民家には私の部下達が犯人を狙撃するために待機していた。
 ほんの少しでも犯人が顔を出した場合には撃つように、ついさっき無線をつかって命令していた。
 部下が殺されたのは間違いなかったし、これ以上犠牲者を出すわけにはいかなかった。例え殺人犯と言えども殺してはいけないことになっていたが、私は自分の判断でそうさせることにした。
 突撃は、部下が催涙弾を打ち込んですぐだ。
 私はしかし、こんな大事な時に眠たくてしかたなくなってきていた。連日の事件と捜査でかなり疲れが溜まっているようだった。
 しかし今眠るわけにはいかなかった。
 睡魔はかなり強烈なものだった。
 私は必死で起きていようとがんばった。
 「部下には全員防弾チョッキを着せていたし、少々のことがあっても優秀な者ばかりなのだから何とかやってくれる。」
 私は襲ってくる強烈な睡魔と戦いながらそんなことを考え、催涙弾発射と突撃のサインを出していた。
 「全隊突撃!」
 すぐに催涙弾の射手のいる方から、スポンッ!という大きな音が聞こえ、シュッ!と音がして催涙弾が飛んでいったようだったが、うかつにも私は眠り込んでしまっていた。
 銃声や唸り声、叫び声が聞こえたような気がしたが、私は自分が布団の中で眠っていることに気が付いていた。
 また夢だった。
 私はしかし警官でもないし、そんな映画を見た覚えもなかった。
 だがあの後、私の部下だった者達は犯人を捕えられただろうか。
 目が覚めた後も、その事が気になって仕方なかった。



[原文]


つづく

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