遙かな過去から現在に至るまでのワタクシメの恥ずかしいかもしれない産物を(ある程度)赤裸々に公開してしまおう!と。
「魔人」11

 「あらやだ!」

 時計を見ると、今朝もまたアラームの鳴ったはずの時間をとっくに過ぎていた。

 バタバタバタ

 半ば日課と化した朝の遅刻寸前のドタバタ劇だった。
 しかし今日はなんとかバスの定期券も電車の定期券も忘れずに持って出て、おまけに駆け込まずにいつもより1本早めのバスに乗れていた。

 「ふぅ~、よかった。」

 そう言わずにはいられなかった。
 このところ毎日のように現金で切符を買っていたから、昼食代にも事欠く始末だったからだ。

 プシュー

 余裕で乗り込んだバスの車内で吊革につかまり、まだ意識のはっきりしないボーっとした頭で外の景色を眺めていると、フッと浮かんでくる映像と、感覚があった。

 ドキッ

 自分でびっくりしていた。

 「夢・・・・・だったの・・・・・かな?」

 記憶が断片的だった。

 「夢ね。」

 自分に言い聞かせるように、そうつぶやいていた。
 私はいつの間にか眠ってしまっていたようだった。

 「あのぉーすいません、駅に着きましたよ。」

 肩を叩かれて初めて気付いていた。
 私はバスの吊革につかり、立ったまま眠っていたのだった。

 「あ、あ、す、すいません!」

 バスの車内の真ん中で立って寝ていたものだから、後ろの客が降りられなくて私を起こしたのだった。
 よだれも拭かず、私は慌てて定期券を運転手に見せるや、車外へ飛び降りるように降りていた。

 バタバタバタ、ガターン!

 案の定、私はバスの降り口の階段でスッ転んでいた。
 車外にスッ転んで飛び出し、スカートは完全に破れてまくれ上がり、パンツ丸出し。
 ブラウスまでまくれ上がってオッパイまで飛び出す始末。
 しかし私はそれどころではなかった。
 しこたま地面に肩と腰を打ち付け、肘まで強くすりむいていた。
 最悪、だった。
 なんとか頭は打たずに済んだのは不幸中の幸いだった。
 靴も片方、どこかに飛んでいた。
 とにかく私はなんとか立ち上がって、自分の状態を改めて見下ろして見た。

 エ゛ッ!!

 それに気付いた時、バスからスッ転んだこと以上にショックだった。
 自分のとんでもない格好を整えるのを一瞬忘れるほどだった。

 ち、乳首に・・・・・。

 思わず声に出そうになっていた。
 私はハッと思い出したように自分の格好をとにかくなんとか直すことに気が付いて、ブラから飛び出すチチはそのままに、上からブラウスを被せ、とりあえず整えた。
 靴がなかった。
 キョロキョロと見回すと、プシューっと閉まるバスの扉の斜め下。つまり、バスのタイヤの後ろに落ちていた。

 プゥーップゥーッ

 バスは扉を閉めると、発車していた。
 駅前のロータリーを回るため、大きく旋回しようとハンドルを切り、走り去ってゆくところだった。

 「バスが行ったら取れるわ。」

 そう思っていた矢先だった。

 あっ!

 グジャッ

 大きなバスの後輪に、モロにその靴は踏まれていた。
 最悪。
 とにかく拾いに行った。
 履かないわけにも行かず、無理矢理つぶれた靴を押し広げて、履いた。
 なんとか履けた。
 そのまま駅の女子トイレに駆け込んでいた。

 「今日は・・・・・休もう・・・・・。」

 擦りむいた肘を、痛みに耐えて水で流した。
 手を洗って、髪の毛を手ぐしで整え、顔や手に付いた泥や砂を、水に濡らしたハンカチで拭いた。
 そうして一度キョロキョロと女子トイレ内を見回した後、そそくさと空いているボックスの中へ駆け込んでいた。

 バタンッ、ガチャガチャ

 扉を閉めた後、すぐにカバンを扉の上の金具へなんとか引っかけると、おもむろに自分のブラウスをまくり上げていた。

 や、やっぱり!

 声が出そうになるのをぐっとこらえた。
 ブラから飛び出したままの左の乳首に、ギザギザのかさぶたが出来ていた。少し血がにじんでいた。

 ・・・・・・・・・。


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